LEDライセンスプレートランプ

Mercedes-Benz C-Klasse W203
Kennzeichenbeleuchtung

2006.11.3
使用したLEDはLED PARADISEさんの白色 3chip Power FLUXです。
このLEDのスペックは Vf=3.0〜3.2V If=60mA 8-10lm 90°ということで、流せる電流が大きい分だけ明るいです。

2006.12.20
さらに明るく、ということで6chip Power FLUXを試してみましたが、電流が増えた分、LEDもレギュレータも発熱が大きくなり過ぎたため、断念しました。長時間点灯するランプなので、無理はしないほうがいいでしょう。

2008.2.1
最近になって続けざまに2個LEDが壊れてしまいました(古くなった蛍光灯のようにチラチラする状態)。ハウジングが狭くて放熱の悪い環境なので、定格の60mAを流すのは苦しいかも知れません。
とりあえず、4Chip Power FLUX(If=80mA)に交換して様子を見ることにしました。
ところで、なぜ壊れたのに気づいたのかというと、球切れ警告表示が出たからです。壊れ方によるのかも知れませんが、一応球切れ警告は機能するようですね。壊れたLEDに感謝。

2009.1.30
基板の加工方法を紹介します。詳細はこちら。


写真1
使用したLEDは全部で4個です。ランプのハウジングが狭いため、このサイズがぎりぎりです。
1列に2個のLEDを直列接続し、列ごとに約60mA流れるように設計しました。レギュレータを使っているので、電圧変動の影響を受けません。これは後述の球切れ警告対策として重要な点です。
ランプ全体の消費電力は1.4Wです。
ちなみに純正には5Wの白熱電球が使われています。

写真2
W203にはライセンスプレートランプの球切れ警告機能があります。以前、市販のLEDランプを入れてみたところ、点滅して警告が出てしまいました。
普通はキャンセラ抵抗を入れて電球と同じ電力を消費させますが、それでは節電にならないし、発熱の問題もあります。また、いざというときに警告が出ないかもしれません。
そこで、実際に球切れ判断のしきい値を探ってみたところ、約100mA(=1.2W)以上流せば警告が出ないことがわかりました。
今回製作したものは120mA流れますから対策は不要ということになります。ラッキー! なお、しきい値は個体によってばらつきがあるかもしれませんので、念のため。

実証: 2年間以上使用していますが一度も警告が出たことはありません。

写真3
夜間、点灯した様子です。
「白色」と謳った着色電球を試したこともありましたが、それに比べたら格段に明るいです。そして、何より色がきれいです。着色電球は白というより緑っぽい色でしたので。
ヘッドライト光と色が合っていると前後のバランスがとれて美しく感じます。HID装着の方には是非お勧めします。

図1
回路図です。
各列に可変3端子レギュレータで約60mAの定電流を流しています(電流の計算式: I = 1.25 / 抵抗値)。
実装する場合の極性ですが、現車では後方から見て右側が+でした。

ちょっと実験:LEDを3個直列にするとどうなるか? 
エンジンを切って電圧が12V近くまで下がったとき、球切れ警告が出てしまいました。レギュレータの電圧降下の影響が出たようです。
ということで、球切れ警告のあるところでは、2個直列に留めておいたほうがよいでしょう。

2009.1.30
基板の加工方法を紹介します。


写真4
ユニバーサル基板を写真4のような形に切り出します。
金ノコなどを使い、穴に沿ってカットします。

写真5
ヤスリで形を整えていきます。

写真6
写真6のサイズになるようにします。
縦(21mm)が長すぎると車体側の端子に引っかかって入らなくなるので注意が必要です。
整形が終わったら、表面を黒の艶消しスプレーで塗装します。

写真7
細めの配線用ワイヤを写真のように巻きます。口金を固定するための基礎、および、端子との配線になります。

写真8
3回ほどしっかり巻き、表側から穴に通します。

写真9
写真9のようにハンダ付けします。これで基礎ができました。
余った線は端子からの配線として使用します。

写真10
口金をセットし、表側から赤マルの部分をハンダ付けすれば基板の完成です。

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